コーチングの型とは?
8日(土)は東京も45年ぶりと言われる大雪となりました。
私は当日、後輩の結婚式があり、都心の青山に出かけたのですが、結婚式を終えて帰る時には、30センチほど積もっていました。
雪国育ちの私には、慣れっこではあるのですが、都会は雪に対する抵抗力が弱いので、やはり困りものです。
式に出席した人の中には、電車が停まってしまったりして帰れなかった方もいるようです。
さて、今日は「コーチングの型」についてお伝えします。
コーチングをするうえで、いくつかの型があります。
その中でも最もベーシックな型をご紹介します。
次の5つのステップに沿ってやってください。
- テーマを決める
- 現状を聴く
- 理想の状態を聴く
- ギャップを埋める(選択肢を広げる)
- 具体的な行動を決める
コーチングには型があって、それを進めていくためにスキルがあります。
例えば、保険会社の営業マンをクライアントとしてコーチングするとします。
コーチ:「今日のコーチングはどんなテーマでやりたいですか?」
クライアント:「そうですね~。契約数を増やして売上をもっと上げたいです」
コーチ:「契約数をもっと増やして、売上をあげたいんですね。具体的にはどんなことでしょうか?」
クライアント:「新規顧客を増やしたいです」
コーチ:「新規顧客を増やしたいんですね。具体的にはどんな人に人に売っていきたいのでしょう?」
クライアント:「新入社員かな…」
コーチ:「新入社員ですね。例えばどんな商品を勧めたいですか?」
クライアント:「貯蓄型の商品ですね」
コーチ:「他に、売上を上げる方法はどうですか?」
クライアント:「既存客へのフォローをもっときめ細かくすることですかね」
コーチ:「それでは改めて伺いますが、何をテーマにしていきたいですか?」
クライアント:「既存顧客をいかにフォローして売上を上げていくか、でお願いします」
このように、まずテーマの掘り下げをして課題を明確にしていくことが大切です。
単に売上を上げたいだけでは、テーマとして大きすぎて漠然としています。
それをチャンクダウンして明確にしていきます。
そのための万能質問が「具体的には?」「例えば?」「他には?」という3つの質問です。
テーマが漠然としていると、セッションが迷走してしまい、具体的な改善策や行動に結びつかない原因
となってしまいます。
次に、現状確認をし、理想の状態を聴いて、そのギャップを埋める方法を考えていく、というように進めていきます。
ギャップを埋めるために有効な質問は次の3つです。
- 環境を変えることで何かできませんか?
- 行動を変えることで何ができませんか?
- スキルを身に付けることで何かできませんか?
そして、最後に具体的な行動へと落とし込みます。
この5つのステップを回していくのが、基本的なやり方です。
一般社団法人日本エグゼクティブコーチ協会 会長
株式会社コーチビジネス研究所 代表取締役
中小企業診断士
国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ
エグゼクティブコーチとして、独自に開発した『価値観の調和マネジメント』の中小企業の皆様への導入支援と組織開発に取り組んでいます。学生時代に支えて頂いた中小企業の皆様への恩返し・恩送りを胸に、大学卒業以来中小企業支援一筋で取り組んでまいりました。これまで関わった企業数は延べ3,800社になります。”経営者一人一人にコーチを”という社会の実現を目指し、『価値観の調和マネジメント』を通して、『幸せ創造企業』の成長と発展に貢献したいと考えています。